所 信
第49代理事長 神谷 祐輔
【はじめに】
「水の如くなくてはならない人になれ」
水がなければ生命が続かないように、私もまた、このまちに欠かせぬ人材となり、未来を紡ぐ力となる。
この言葉は、私が専門学校時代、友人の卒業アルバムの表紙に書かれていました。当時、私は家業を継ぐために自動車整備の専門学校に通っていましたが、このまま家業を継ぐべきか、それとも自分の本当に好きなことを仕事にするべきか、心揺れる時期でした。
将来への不安と期待が入り混じる中でこの言葉と出会い、私は大きな衝撃を受けました。それは単なる格言ではなく、私の進むべき道を照らす光のように感じられたのです。自分が何をするにしても、誰かにとってなくてはならない、唯一無二の存在になりたい。この言葉は、私にそう強く願わせてくれました。
「水の如く」という表現は、表舞台で目立つことだけがすべてではないと教えてくれました。人の目には見えなくても、なくてはならない縁の下の力持ちのような存在になること。それは、華やかさよりもずっと尊いことだと気づかされました。そして私は、家業を継ぐという道を選びました。家業という、すでに水が流れている場所で、その流れをより豊かにし、未来へとつないでいく。自分はきっと、ここでなくてはならない存在になれる。あの言葉は、今も私の中に深く根付いています。
高浜青年会議所は、高浜に暮らす人々にとってなくてはならない存在であるべきだと、私は活動を通じて強く感じています。
私たちは、高浜という地域に深く根ざし、その活性化と持続的な発展を目指しています。
メンバー一人ひとりが地域の課題を見つけ、解決に向けた具体的な行動を起こすことで、まちに活力を与え、住民の笑顔と希望あふれる未来を創り出していく。
これは、単にイベントを企画・実行することだけではありません。住民一人ひとりの声に耳を傾け、その想いを具体的な形にしていく活動を通して実現されます。こうした地道な努力こそが、高浜青年会議所が地域にとってなくてはならない存在となると確信しています。
【高浜の魅力を活かした地域創成】
私たちの暮らす高浜の魅力は何でしょうか。観光地として有名ではなく、大都市のような賑わいもないかもしれません。しかし、そこにはこのまちならではの確かな誇りがあります。
その誇りを、私たちはこのまちの中だけに閉じ込めておく必要はありません。むしろ、外へ向けて発信することで、高浜ならではの魅力として伝えることができます。
今、求められているのはこうした魅力をグローバルな視点で見直し、世界に向けて積極的に伝えていくことです。国際交流や文化発信を通じて、海外の方々に高浜を知ってもらうことで、観光や経済の活性化が進むだけでなく、新しい価値観や多様性を受け入れる豊かなまちづくりが実現します。
そしてそれは、まちの方が日々の暮らしの中で感じている誇りをさらに強め、市外から訪れる方々にも「このまちには特別な魅力がある」と感じるきっかけとなります。
高浜はまだ、大都市のように派手に知られているわけではありません。けれども、その静けさや素朴さの中にこそ、世界に誇れる価値が眠っています。それを見出し、発信し、高浜青年会議所からムーブメントを起こしましょう。
【高浜青年会議所所創立50周年に向けて】
高浜青年会議所は、1977年の創立以来、多くの先輩方の努力と情熱に支えられ、高浜の発展と青年会議所活動の推進において輝かしい歴史を刻んできました。
来たる50周年という大きな節目にあたり、私たちはこれまでの歩みを振り返り、先輩方が残してくださった偉大な功績を改めて胸に刻むとともに、この周年を迎える意義を深く理解することが求められています。
2026年度は、50周年を迎えるにあたり、その成功を確実なものとするための準備期間として位置付け、この1年間を通じて、周年の意識付けをし、メンバー全員が一丸となって取り組むことで、50周年という歴史的な節目を輝かしいものにするための確固たる土台を築き上げてまいります。
過去から受け継がれてきた伝統と精神を尊重しながら、次の世代へと未来をつなぐ重要な1年間として、責任と誇りをもって進んでいきます。
【心を結ぶ友情の輪】
私たち高浜青年会議所は、ただ活動をこなすだけの組織ではありません。ここに集う一人ひとりが、それぞれの個性と情熱を持ち寄り、共に考え、共に行動することで、このまちに新しい未来を創り出していくのです。その原動力となるのが、何よりもメンバー同士の心のつながりです。
時には意見がぶつかることもあるでしょう。しかし、互いを理解し、支え合うことで、私たちはさらに強くなります。
友情の輪は、私たちの活動に厚みと広がりをもたらします。強固な輪を作り高浜青年会議所の力を発揮しましょう。
【高浜青年会議所の魅力を伝える発信】
高浜青年会議所の活動は、地域の未来を切り拓く原動力であり、その価値を正しく、そして鮮明に伝えることが、広報の使命だと考えます。だからこそ「迅速な広報」を徹底し、ツールの見直しを行い、最適な手段を選び抜いて私たちの想いや熱意を生きた形で発信します。
さらに、事業や公式行事だけでなく、日々の活動の中に息づく高浜青年会議所の本質に意識を向けていきます。
メンバー一人ひとりが日常の一瞬に目を向け、発信に参加することで、等身大の姿を伝え、共感を呼び、まちに生きる人々と確かなつながりを生む広報を実現してまいります。
【結びに】
私たち高浜青年会議所の活動は、一人ひとりの力があって初めて大きな成果につながります。
どんなに小さな力でも、それが集まることで想像を超える力となり、地域や仲間に大きな影響を与えることができます。
メンバー一人ひとりの情熱や努力が、この組織の可能性を無限に広げていきます。
自分の力を信じ、仲間と支え合いながら活動しましょう。
JCには無限の可能性があります。その可能性を形にするのは、ほかでもない、私たち高浜青年会議所です。
私たち一人ひとりが力を合わせ、前向きに挑戦し続けることで、未来は必ず輝かしいものになります。
ともに、JCの可能性を現実に変え、より良い地域、より良い社会をつくっていきましょう。